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セルフィールと光触媒との違いについて

■セルフィール(リン酸チタニア化合物)について

ここ数年、めざましい技術の進展をみる「光触媒」は、その効果をさまざ まな産業に応用されており、近年では可視光での反応も不可能ではなくな りつつあります。
しかし光触媒は必ず紫外線または近域の電磁波(光線)が 必要です。 そのため利用される被塗工体にも制限があり、必ずしも万能と は言い切れない部分があるのも事実です。
今回新しい触媒として暗室でも昼光でも触媒作用を発揮する「リン酸チ タニア化合物」が開発されました。
この触媒は酸素反応型で、紫外線を必要としません。空気中の酸素と水(H2O)があれば表面の触媒反応で酸化・還 元反応を行い、 O-3、・OHラジカルの形成で表面ガス体を酸化分解します。
すなわち、効果としては「光触媒」と類似の特性をもち、紫外線照射が不要 です。
触媒反応は酸化チタンに比較して穏やかで固形物や粒子に対する酸化 分解性能はほとんどないため、塗布基材の劣化は見られません。
しかしガス体に対する分解能力は充分に発揮することから、VOC対策として建材 や部屋内への微小ミストでの塗布に向いています。

■セルフィール(リン酸チタニア)と、光触媒(酸化チタン)の作用比較

リン酸チタニア(セルフィール) 光触媒酸化チタン
紫外線照射 紫外線は不要
(暗室内で効果が出現する)
紫外線がなければ効果はない
有機
バインダー剤
必要としない 必ず使用する
密着性 耐洗濯性能、擦過に優れる バインダーの性能に影響される
変色・風合い 変色・風合い変化なし 白くなることがある
透明性 無色透明 超薄膜でなければ白濁する
塗膜性 スプレー、浸漬け等で簡単 熟練技術が必要
施工コスト 効率がよく安価になる コスト高
温度制限 消臭は6℃以下では効果がない 消臭は6℃以下では効果がない
経時変化 溶液、活性の経時変化なし 長時間の保管で変化する
基材の損傷 保護膜機能として働き、損傷なし バインダーと基材を損傷する